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「ドライアイス洗浄ラボ」

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洗浄技術

ドライアイス洗浄機を購入する前に知っておきたいこと vol.②

「ドライアイス洗浄」「ドライアイスブラスト」の違いについて

当社の洗浄機は、15年前までドライアイスブラスト(装置)と呼んでいました。

剥離の原理について

■ドライアイス洗浄(小型)   「熱収縮力と体積膨張力」 >   「研磨力」

■ドライアイスブラスト(大型)    「研磨力」     > 「熱収縮力と体積膨張力」

 

20年前、本場のドイツからドライアイスブラストと特殊エンジンコンプレッサー100馬力(空気圧力1.4MPa、空気流量8m3/分)を輸入して、トンネルの壁面・工場床・工場設備など広い面積を短時間で清掃するシステムの販売と請負業をスタートしました。多い時にはドライアイスを1日に数トン使用し、出来る限り高圧で付着物に噴射してブラスト(研磨)していました。その騒音や振動は大きく、ノズルマンと呼ばれる訓練された熟練工が作業をおこないました。当社は主に全国の建設業へ販売し、ノズルマン教育の指導に力を入れました。これが大型で高圧のドライアイスブラスト時代でした。

その後、製造業の精密洗浄(金型や精密機械)の需要が増え、製造業向け販売に力を入れることになり、電気を使った22kw(30馬力)スクリュー型コンプレッサーの0.6MPa以下でも洗浄できるドライアイス洗浄機に変わっていきました。現在製造業向けは15kw(20馬力)で洗浄できるドライアイス洗浄機をメインで販売しています。時代と共に大型ドライアイスブラストから小型ドライアイス洗浄機に変わっていきました。

※現在販売しているドライアイス洗浄機GT-110Mのコンプレッサーは、3.7kw(5馬力)以上、ドライアイスクリーナーGT-22は2.2kw(5馬力)以上のコンプレッサーを使用します。

現在でも製造業や公共工事等でハイパワーな能力を必要とする場合があると、現行の洗浄機に特殊エンジンコンプレッサーを接続してドライアイスブラスト時代のような強力な洗浄請負いを行っています。

ドライアイスブラストの有効な業界は、鉄鋼業、造船業、建設業など、広い面積で大量の付着物が堆積している現場の突貫作業に最適です。

※写真

・左の機種は、30年前のドライアイスブラスト

・中央の機種は、20年前のドライアイスブラスト

※右の機種は試作機

ドライアイスブラストからドライアイス洗浄への歩み

15年前、軽量コンパクト・操作性・低騒音・低コストの改善に取組み、やさしく洗浄できるドライアイス洗浄機の開発に力を入れました。その結果、超小型で価格を抑えた「ナノジェット」が誕生しました。

 

その後、モデルチェンジを行い①ナノジェット→②GT-100→③現行機GT-110・GT-110Mとなりました。

この間、問題点をお客様から聞取りして改良を繰り返し、現行の完成形にすることができました。

 

15年前、製造業でヒット商品となったドライアイス洗浄機の旧型「ナノジェット」

本体重量 30kg
寸法(全長×幅×高さ) 430×340×655
ドライアイスタンク容量 10kg
ドライアイス消費量(時間) 20kg〜70kg調整可
適用ドライアイス/サイズ ドライアイスペレット/直径3mmタイプ
作動空気圧力 0.4〜1.6MPa
洗浄吐出圧力 0.15〜1.6MPa
圧縮空気消費量(分) 1.8〜5.0㎡